この章では、グローバル ページ AppStart および PageStart について紹介します。
サーバー側のコードのほとんどは個人の Web ページに書かれています。たとえば、Web ページに入力フォームが含まれている場合、Web ページには通常、フォーム データを読み取るサーバー側のコードが含まれています。
ただし、サイトのルートに _AppStart というページを作成することで、サイトが開始する前にコードの実行を開始できます。このページが存在する場合、ASP.NET はサイト内の他のページが要求されたときに最初にこのページを実行します。
_AppStart の一般的な使用法は、コードを開始し、グローバル値 (カウンターやグローバル名など) を初期化することです。
注 1: _AppStart のファイル拡張子は、Web ページと一致します (例: _AppStart.cshtml)。
注 2: _AppStart にはアンダースコアの接頭辞が付いています。したがって、これらのファイルを直接参照することはできません。
サイトの開始前に _AppStart が実行されるのと同様に、各フォルダー内のページの前に実行されるコードを作成できます。
Web サイト内のフォルダーごとに、_PageStart というファイルを追加できます。
_PageStart の一般的な用途は、フォルダー内のすべてのページにレイアウト ページを設定すること、またはページを実行する前にユーザーがログインしているかどうかを確認することです。
以下の画像は、その仕組みを示しています。
要求を受信すると、ASP.NET はまず _AppStart が存在するかどうかを確認します。 _AppStart が存在し、これがサイトによって受信された最初の要求である場合、_AppStart が実行されます。
次に、ASP.NET は _PageStart が存在するかどうかを確認します。 _PageStart が存在する場合、要求された他のページが実行される前に _PageStart が実行されます。
_PageStart で RunPage() を呼び出して、要求されたページを実行する場所を指定できます。それ以外の場合、デフォルトでは、要求されたページは _PageStart の実行後に実行されます。
上記は、ASP.NET WebPages グローバル ページ、AppStart および PageStart の概要です。