この記事の説明を通じて、円錐の「三面」「無調」「遠近法」の表現方法を理解すると同時に、Photoshopの「変形」メニューコマンドの使い方を理解することができます。
下の画像は完成したエフェクトを示しています。
図 2.1-37 円錐描画の完成結果
円錐を描く方法とプロセス:
キーボードの Ctrl+N キーを押すか、メニューバーの「ファイル」→「新規」コマンドを実行して「新規」ダイアログボックスを開きます。設定は図 2.1-38 に示されています。
図2.1-38 「新規作成」ダイアログの設定
ドキュメント ウィンドウの中央に垂直の補助線を作成し、[長方形選択ツール] (ショートカット キー M) を選択し、Alt キーを押したままにして、補助線を対称の中心として長方形の選択範囲を作成します。図2.1-39。
図 2.1-39 長方形の選択範囲の作成
「グラデーションツール」(ショートカットキー M)を選択し、オプションバーでグラデーションモードを「線形グラデーション」に設定します(図 2.1-41 の 2 の位置をクリック)。
図 2.1-40 のオプションバーの 1 の位置をクリックすると、「グラデーションエディタ」が開き、図 2.1-41 のようにグラデーションを設定できます。
図2.1-41 赤丸の位置をクリックして「グラデーションエディタ」を開きます
図2.1-41 「グラデーションエディタ」でのグラデーションの設定
新しいレイヤーを作成し、Shift キーを押したまま、長方形の選択範囲の垂直 2 辺を開始点と終了点として水平方向のグラデーションを作成すると、図 2.1-42 に示す効果が得られます。
図 2.1-42 長方形の選択範囲内に作成されたグラデーション効果
メニューバーの「編集→変形→パース」を実行し、図 2.1-43 に示すように、上部の制御点を補助線上で交差するようにドラッグすると、先細りの効果が得られます。
図 2.1-43 「遠近法」変換によって得られる円錐効果
「楕円選択ツール」(ショートカットキー M)を選択し、図 2.1-44 に示すように、補助線を中心とした楕円形の選択範囲を作成します。
図 2.1-44 楕円形の選択範囲の作成
メニューバーの「選択→選択範囲の変形」コマンドを実行し、メニューバーの「編集→変形→遠近法」コマンドを実行すると、図 2.1-45 のように選択範囲の遠近感が変形します。
図2.1-45 透視変換選択
図 2.1-46 に示すように、選択範囲のサイズを変更し、適切な位置に移動します。
図 2.1-46 選択範囲のサイズを変更し、適切な位置に移動する
図 2.1-47 に示すように、キーボードの Shift+Ctrl+I キーを押して選択を反転し、「消しゴム ツール」(ショートカット キー E) を使用して余分な部分を消去します。
図2.1-47 「消しゴムツール」で余分な部分を消す
図 2.1-48 に示すように、コーンの効果が得られます。
図 2.1-48 で得られるコーン効果
次に、円錐の「突起」部分を描画し、現在のレイヤーの下に新規レイヤーを作成し、「多角形なげなわツール」(ショートカットキーL)を選択し、図2.1-49のように選択範囲を描画します。
図 2.1-49 「投影」形状の選択範囲の描画
図に示すように、前景色をダーク グレーに設定し、キーボードの Alt+Ctrl+D キーの組み合わせを押して選択範囲を 5 ピクセルずつぼかし、キーボードの Alt+BackSpace キーの組み合わせを押して選択範囲を前景色で塗りつぶします。図 2.1-50 に示します。
図 2.1-50 選択範囲を濃い灰色で塗りつぶす
図 2.1-51 に示すように、[消しゴム ツール] (ショートカット キー E) を選択し、ドキュメント ウィンドウを右クリックし、ポップアップ パレットでストロークを設定します。
図2.1-51 「消しゴムツール」のストロークの設定
図 2.1-52 に示すように、「消しゴムツール」を使用して「突起」の右側の部分を消去します。
図2.1-52 「突起」の右側部分を消去
「スミアツール」(ショートカットキー R)を選択し、図 2.1-53 の赤丸部分をより自然に加工します。
図2.1-53 「スマッジツール」によるマーク部分の加工前後の比較
図 2.1-54 のように、「覆い焼きツール」(ショートカットキー O) を選択し、「円錐」レイヤーを選択して、投影に近い円錐の部分を消去すると、円錐の描画が完了します。
図 2.1-54 突起に近い円錐の部分を明るくする